輸血 ルート。 コードブルー3 医師が解説|Aライン、レベルワン、FFPの目的とは?

「輸血療法の実施に関する指針」(改定版)|厚生労働省

輸血 ルート

こんにちは。 私は、集中治療室に勤務する看護師です。 集中治療室では、血液製剤を実施することが多く、今回の質問に回答できると考え書かせていただきます。 よろしくお願いします。 輸血(血液製剤)は基本的には単独投与を実施することを頭に入れておく 血液製剤は、原則として単独投与を実施します。 薬剤によっては凝固や凝集、溶血、タンパク変性を起こす可能性があるためです。 そのほか、見た目上の変化はなくても上記のような変化が起きることによって、期待している効果が得られないばかりか、有害作用を引き起こす可能性も高くなります。 さらに、単独投与を実施しなければ、薬剤によるアレルギー反応なのか輸血によるアレルギー反応なのか判別が困難になります。 これらのことから、原則として血液製剤は単独投与を実施します。 どのような薬品で血液製剤が変化するのか? では、どのような薬剤と血液製剤が混合することで、どのような変化を起こすのか見ていきましょう。 代表的な輸液として、普段患者さんに投与されることが多い薬剤にラクテックGやハイカリック1号があります。 これらの薬剤の中には、カルシウムが含有されています。 カルシウムは凝固系に作用し、血液が凝固します。 ルート内で凝固することで適切な投与が困難になるばかりか、血管内で凝固した血液が流れることで塞栓症を起こす可能性もあります。 そのため、同一ルートからの投与は避けた方が良いでしょう。 ハイカリック1号、2号を代表とするブドウ糖含有薬剤も血液製剤と混合することで変化が起きます。 これらは血液製剤と混合することで赤血球の凝集を高め、その結果、泥状に変化します。 投与速度が急激に低下したり、留置針の太さによっては閉塞をきたします。 ブドウ糖単独の薬剤の場合は、溶血してしまうため期待した効果は得られなくなります。 その他として、ビタミン剤でも同様に褐色〜黒褐色に変化し、微小凝集や沈殿が生じる可能性があります。 抗菌薬でも同様に凝集が起こり、高分子デキストランといった血漿代用薬も赤血球集合を促進します。 グロブリン製剤も同様です。 高カロリー輸液と輸血を同じルートから投与してはいけない理由とは? 上記のように、高カロリー輸液にはブドウ糖だけでなくカルシウムも含有されています。 また、ビタミン剤も含有されていることが多いです。 そのため、血液製剤と混合することで多くの配合変化を起こす可能性があります。 せっかく輸血するのに期待した効果が得られないのは意味がないだけでなく、副作用のリスクも高くなることは分かっていただけたでしょうか? 血液製剤を投与する場合はどのようにするのが最適か? 基本的に、20G以上の太さの針を使用し静脈ルートを確保します。 そして血液製剤との配合変化がない生理食塩水でルート内を満たして、接続を実施します。 しっかり血管内に入っていることを確認してから、血液製剤を単独で投与実施することが重要です。 しかし、出血等により新しいルート確保が困難な場合は、メイン輸液を止め三方活栓から患者さん側のルートを生食で満たしたのち、輸血ルートを接続し投与する方法があります。 この場合も、血液製剤を投与後、三方活栓から患者さん側のルートを生食でフラッシュし、メイン点滴と血液製剤が混じらないようにすることが大切です。 おわりに.

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輸血の際、最初に生食でルート確保するのはなぜ?針の選択や漏出時の対応も知りたい|ハテナース

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スポンサーリンク ルート確保の標的は血管分岐部!Y字の血管を探せ! まず駆血した段階で、パッと見て良さそうな血管のうち、 Y字になっている血管を見つけましょう。 人という字、の方が覚えやすいでしょうか。 まあどちらでもかまいません。 Y字の血管は物理構造上、いわゆる「血管が逃げ」にくくなっています。 あまりコロコロ動かないため、 特に高齢者で血管が動いてしまう患者さんに有効です。 複数ある場合は、以下の条件でさらにスクリーニングします。 1、より抹消側である 2、より太くて取りやすそうである 抹消により太いY字の血管があれば最高ですが、なかなかそういう時はありません。 そういう場合、用途に合わせて選びましょう。 例えば輸血、手術用の、16〜20Gの太いルートを取らなくてはならない時、1番目の「抹消側である」という条件よりは、2番目の「より太い」という条件を優先させます。 逆に、細くてもとりあえず入れば良い時は、失敗も考慮してより抹消側で取るようにします。 血管分岐部=Y字の血管がない場合はどうすれば良いか? Y字の血管がない患者さんもいます。 そういう場合は、駆血した際パッと見て、 なるべく直線距離が長い血管を選びます。 より太く• より抹消 という条件はその後に続きます。 採血の場合は問題ありませんが、抹消静脈路(ルート)確保の際は、 最低限、留置する外筒の長さ以上の直線距離がある血管でないと、血管の曲がっている場所で外筒の先が血管壁に当たってしまいます。 いわゆる「先辺り」という現象を引き起こします。 具体的には こうなります。 当たっている構造物は、当たり前ですが静脈の壁です。 静脈弁の可能性もあります。 こうなってしまった場合は、少し手前に引いて こういう状態にしないと、点滴は落ちません。 きちんと血管を選ぶ事で先辺りのリスクは低減できます。 まずはまっすぐ伸びた血管を探しましょう。 その際、直線部分をいきなり刺すか、よく考える必要があります。 この図は、手前が抹消側、奥が中枢側です。 いきなり2番を刺したくなりますが、これは多くの場合1番から刺した方が無難です。 なぜならば、刺せる血管がこの血管以外に見つからない、という場合に、失敗した時同じ血管で再度試みる場合「より中枢側から刺さなければならない」からです。 なぜでしょうか? 血管選択はより抹消を選ぶ理由 もし同じ血管の抹消側でルート確保に成功したとしましょう。 中枢側には失敗してしまった穴が、空いています。 抹消側に確保したルートから輸液が流れます。 静脈は抹消から中枢へ、そして最終的には心臓へたどり着く血管です。 抹消側のルートから入れた輸液が、中枢側へと流れ、先ほど開けてしまった静脈の穴から、薬液が漏れます。 薬液が漏れると• 薬液が十分効果を発揮しないリスク• 血管外に漏れる事で血管周囲炎になるリスク と、2つのリスクを患者さんに背負わせてしまう事になります。 ダメな理由が理解できましたね。 単なる輸液程度なら問題ありませんが、重要な薬液が血管外に漏出してしまっては、非常に危険です。 こう言った理由から、ルート確保の際の血管選択は可能な限り抹消から。 覚えておきましょう。 時と場合によってルート確保のスタンスは異なる これらの条件を組み合わせて、用途や患者さんの状態に合わせて血管を選択します。 例えば、大量輸液が不必要で、留置するルートのG数は細くて問題ない場合「最低限の長さがある、細くても良いからY字の血管」を選ぶのが良いでしょう。 例えば、化学療法で使える血管が少なく、失敗が許されないが輸血用のルートを取らなければならない、という場合は「最低限の長さがある、手背でも良いから太くて取りやすい血管」を選びましょう。 例えば、救急外来でCPAが来た場合は、血管選びなどせずに、トライアンドエラーを繰り返してとにかく時間内に多くのルートを取りましょう。 アドレナリンがivできない時間を短くします。 どんな細さでも構いませんし、何回刺して抜いても構いません。 確かに患者さんは痛いですが、意識が無くそれどころではないはずです。 逆に救急外来で出血性ショックが予測される場合、数は少なくても良いから輸血ができるようになるべく太いルートをとる必要があります。 ルート確保というのは、一見なんという事はない手技のように見えますが、場合によっては生死の律速段階になる事もあります。 日頃から血管選びの癖をつけていれば、いざという時に素早くスッと入れられる、かもしれません。

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輸血療法の手順と看護、適応から実施まで

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輸血療法の実施に関する指針では、輸血療法時のルートのことについての記載はありません。 赤血球の添付文書には、フィルターのついたものを通すという風には書いていますが1パックごとに交換とは書いていません。 JMS輸血セットの説明では、24時間もしくはルートに破損などが見られた時に交換と書いていますので、1パックごとに交換という風には書いていません。 1パック目と2パック目でルートを変えないといけない根拠は上記のことからはないと、考えます。 ただし、輸血パック(特に赤血球)をルートに刺す時にはご存知の通り、ちょっと力とコツがいります。 ふつうの輸液と違って簡単にはやりにくいため、清潔にできるか、といわれると特に夜間やベッド間が狭いところだと私は自信がありません。 また輸血開始後15分までは濃厚な観察が必要なのですが、ベッドサイドで輸血の交換をした場合はそのチェックが漏れる可能性が出てくると思います。 なので、添付文書では必要はないとは言われているものの、清潔に・安全に輸血を施行する時にはルートを交換するという考えもあっても、手間はかかりますがあるとは思います。 ただしこの方法は手間が増えるのと、ルートの根元のところは頻繁に触らないといけないので、そこの清潔操作ができるかどうかが課題になります。 各病院に輸血療法委員会がありますので、医療安全の面とあわせて、マニュアルがどうなっているか病院の委員会担当の方に聞かれるのもいいと思います。 もし、マニュアルなどがなければ会議の議題にあげていただく、という方法もあると思います。

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